戸建てをシェアハウスにしたい!その前に確認しておきたい「建物のルール」と安全対策

戸建てをシェアハウスにしたい!その前に確認しておきたい「建物のルール」と安全対策

お盆休みをきっかけに、これからの住まいの活用を考えてみませんか?

お盆休みも明け、今日から仕事という方も多いのではないでしょうか。

久しぶりに家族や親戚と集まったり、実家へ帰省したりする中で、普段はなかなか話題にならない「家のこれから」について話をしたという方もいらっしゃるかもしれません。

これからの住まいの活用を考えてみませんか?

「実家を将来どうしよう?」
「使っていない部屋がたくさんある」
「空いている戸建て住宅を何かに活用できないだろうか?」

そんな選択肢のひとつとして考えられるのが、戸建て住宅をシェアハウスとして活用する方法です。

一つの建物を複数の人が生活する場所として活かせるシェアハウスですが、一般的な戸建て住宅をそのまま使えばよい、というわけではありません。

今回は、戸建て住宅のシェアハウス化を考える際に、事前に知っておきたい建築や安全面のポイントをご紹介します。

「戸建て住宅」から「シェアハウス」になると建物の扱いも変わります

「戸建て住宅」から「シェアハウス」になると建物の扱いも変わります

同じ建物であっても、どのような目的で使うかによって建築基準法上の扱いは変わります。

一般的な戸建て住宅を、複数の入居者がそれぞれの個室を利用しながらキッチンや浴室などを共同利用するシェアハウスとして使用する場合、建築基準法上は一般に「寄宿舎」として扱われます。

つまり、

「もともと住宅だったのだから、そのまま何人かに貸しても問題ない」

とは限らないということです。

建物の使い方が変われば、新しい用途に応じた安全性や防火性能などが求められます。国土交通省も、多人数が居住する建物について、建築基準法上の防火関係規定などへの適合を求めています。

200㎡以下なら何もしなくていい?――ここは要注意です

「用途変更の確認申請」に関する話

戸建て住宅をシェアハウスへ変更する際によく聞かれるのが、「用途変更の確認申請」に関する話です。

2018年の建築基準法改正により、2019年6月から、建物を特殊建築物へ用途変更する場合でも、対象部分が200㎡以下であれば建築確認手続きが不要となりました。

一般的な戸建て住宅では、この規模に収まるケースも多いでしょう。

しかし、ここで間違えてはいけないのが、

「確認申請が不要」=「建築基準法上のルールを守らなくてよい」

ではないということです。

確認申請という手続きが不要になる場合でも、実際に建物を使用する際には、その用途に求められる建築基準法などの規定に適合している必要があります。

この違いは、シェアハウス化を検討する際にぜひ覚えておきたいポイントです。

大切なのは「入居者が安全に暮らせる建物」になっているか

一般的な戸建て住宅として使っていたときとは異なる視点から、安全性を確認する必要があります

シェアハウスでは、一つの建物の中で複数の人が生活します。

そのため、一般的な戸建て住宅として使っていたときとは異なる視点から、安全性を確認する必要があります。

建物の規模や構造、間取り、入居人数などによって必要な対策は異なりますが、例えば、

  • 火災が起きた場合の避難経路
  • 廊下や階段などの安全性
  • 間仕切り壁などの防火対策
  • 各居室の採光や換気
  • 火災を知らせるための設備
  • 消火器などの消防設備

といった項目について確認が必要になることがあります。

「部屋数が多いからシェアハウスに向いていそう」というだけでは、判断できないのです。

特に既存の戸建て住宅を活用する場合は、現在の間取りや設備のままで必要な基準を満たせるのか、改修が必要なのかを事前に確認しておくことが重要です。

シェアハウス化は「工事を始める前」の確認が大切です

シェアハウス化は「工事を始める前」の確認が大切です

シェアハウスを始めようと思ったとき、

「まず部屋をきれいにしよう」
「個室を増やすために壁をつくろう」
「家具や家電を揃えよう」

と考えてしまいがちです。

しかし、先に改修工事を進めてしまい、後から法令上必要な工事が分かった場合、せっかく施工した部分をやり直さなければならない可能性もあります。

そうならないためにも、まず建物の現状を確認し、どのようなシェアハウスとして利用するのかを整理したうえで、必要な対策を確認することが大切です。

建築基準法だけでなく、消防関係の確認が必要になる場合もあります。

「申請が必要かどうか」だけを確認するのではなく、実際に安全に運営できる建物になっているかまで含めて検討しましょう。

安全な建物だからこそ、安心して暮らせるシェアハウスになります

事前に必要な確認や対策を行っておく

法律や消防設備の話というと、少し難しく感じるかもしれません。

しかし、これらのルールがある目的は、何よりもそこで暮らす人の安全を守ることです。

入居者にとっても、

「火災が起きたときに安全に避難できる」
「建物が必要な基準を満たしている」
「きちんと管理されている」

という安心感は、とても大切です。

オーナー側にとっても、事前に必要な確認や対策を行っておくことで、開業後の思わぬトラブルを防ぎ、長く安心して運営しやすくなります。

戸建て住宅の活用を考えたら、まずはご相談ください

大切な建物を、安全で安心して暮らせるシェアハウスとして活かしていくために

お盆に久しぶりに実家へ帰り、

「この家も、いつか活用方法を考えないといけないな」

と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

戸建て住宅には、その建物ならではの間取りや立地、特徴があります。

使われなくなった住宅も、建物の状態を確認し、必要な整備を行うことで、シェアハウスとして新しい役割を持たせられる可能性があります。

ただし、大切なのは「とりあえず始めてみる」のではなく、最初に建物の条件をしっかり確認することです。

私たち日本シェアハウス協会 岡山市支部では、戸建て住宅のシェアハウス活用についてのご相談を承っています。

「この建物はシェアハウスにできる?」
「何から確認すればいいの?」
「改修するとしたら、どんな点に注意すればいい?」

そんな段階からでも大丈夫です。

大切な建物を、安全で安心して暮らせるシェアハウスとして活かしていくために、まずはお気軽にご相談ください。